魚降る夜
2004年12月26日魚降る夜
まあるい月
きらきら光る
クリスマスの夜が終わって
次の朝に向かう途中
雨のように魚がふる
ざー
ざー
ふって
ザブザブ
になった町を
魚がぴちぴち
跳ねて
飛んでいる
夜から朝へ
見上げたら目の中に
柔らかな雨
満月の夜に
降るふる魚
煮魚が喰いたい
☆降る夜に
まあるい月
きらきら光る
クリスマスの夜が終わって
次の朝に向かう途中
雨のように魚がふる
ざー
ざー
ふって
ザブザブ
になった町を
魚がぴちぴち
跳ねて
飛んでいる
夜から朝へ
見上げたら目の中に
柔らかな雨
満月の夜に
降るふる魚
煮魚が喰いたい
☆降る夜に
俺の都合
2004年12月13日「俺の都合」
今日は俺の都合により一日だけ
日付が替わるまでの間に限り
俺ではない人間になることを
ここに宣言する
もちろん
今日も部屋から一歩も外に出ないで
過ごすだろうからして
すべからく「俺じゃない何者か」である
ということにしようと言ったって
誰がさっきの宣言を聞いているわけじゃなし
誰かに、君は今日君じゃないんだね
と言ってもらわないとなんだか
宣言までしてんのに
わざわざ別の人間の皮みたいなものを被った
振りをする意味はないんじゃないかな
と思う
最近は少しだけ悲しみに暮れた振りをして
本当にやるべきことや考えること
詩を書くこと
映画用のシナリオを綴ること
をサボっていたので
そろそろ皮を脱いで新しい皮膚に
世界に散らばっている微かな光も遮断する
闇の中を廻る赤い液体や
カスカスで心もとない骨にまとわり付く肉を任そうと思う
日も暮れる前に
気づいてしまったんだ
今日俺は
既に俺じゃなかった
俺じゃなかったんだ
ごぞごぞ
するす
シーシ ャジャー
と音をたて
無理やり服を破り捨て
表面の薄皮を剥いで
真っ赤な俺
直立不動で
今日は俺の都合により一日だけ
日付が替わるまでの間に限り
俺ではない人間になることを
ここに宣言する
もちろん
今日も部屋から一歩も外に出ないで
過ごすだろうからして
すべからく「俺じゃない何者か」である
ということにしようと言ったって
誰がさっきの宣言を聞いているわけじゃなし
誰かに、君は今日君じゃないんだね
と言ってもらわないとなんだか
宣言までしてんのに
わざわざ別の人間の皮みたいなものを被った
振りをする意味はないんじゃないかな
と思う
最近は少しだけ悲しみに暮れた振りをして
本当にやるべきことや考えること
詩を書くこと
映画用のシナリオを綴ること
をサボっていたので
そろそろ皮を脱いで新しい皮膚に
世界に散らばっている微かな光も遮断する
闇の中を廻る赤い液体や
カスカスで心もとない骨にまとわり付く肉を任そうと思う
日も暮れる前に
気づいてしまったんだ
今日俺は
既に俺じゃなかった
俺じゃなかったんだ
ごぞごぞ
するす
シーシ ャジャー
と音をたて
無理やり服を破り捨て
表面の薄皮を剥いで
真っ赤な俺
直立不動で
夢から夢
2004年12月12日「相撲で決めろ!」
という謎のフレーズが
目覚めたときに口をついて出た。
それにしても全然キーを叩くスピードが
早くならないから少し情けない気持ちだ。
いい詩が書けそうな時は
歩いているときが多いのだ。
家に帰り着いて書こうとすると
そこで初めてさっきまで頭でコロコロと転がしていた言葉が
失われたのだと気づく。
これを目覚めだといわないで
なんと言おうか。
いや単純に
記憶力が悪い
集中力が足りない
だけなのかもしれないが。
朝に起きて
学校に通うための
起きる練習に耐えられない体と精神
を駆使して
というか月曜に起きる練習としての日曜の朝
があってしかし
この度の日曜日ものど自慢が終わる頃でした
目が覚めたのは。
今日も意味も分からず右の膝が
ひどく沁みるように痛んでいる。
それはもう夢のようにじんわりと。
という謎のフレーズが
目覚めたときに口をついて出た。
それにしても全然キーを叩くスピードが
早くならないから少し情けない気持ちだ。
いい詩が書けそうな時は
歩いているときが多いのだ。
家に帰り着いて書こうとすると
そこで初めてさっきまで頭でコロコロと転がしていた言葉が
失われたのだと気づく。
これを目覚めだといわないで
なんと言おうか。
いや単純に
記憶力が悪い
集中力が足りない
だけなのかもしれないが。
朝に起きて
学校に通うための
起きる練習に耐えられない体と精神
を駆使して
というか月曜に起きる練習としての日曜の朝
があってしかし
この度の日曜日ものど自慢が終わる頃でした
目が覚めたのは。
今日も意味も分からず右の膝が
ひどく沁みるように痛んでいる。
それはもう夢のようにじんわりと。
パラレルワールド・インプロージョン 「富士山」
2004年12月6日「富士山」(途中)
富士山から、父が帰ってきた。ということが分かるまでに三時間もかかった。
学校から帰ると玄関の前に男の人が立っていた。チャイムを押して誰かが出てくるのを待っているという風でもなく、少しうつむいてぼんやりしている。顔に見覚えが無いので、近所の人ではないような気がした。
「どうかしましたか。」
自分の家に入ろうにも、この人が邪魔になって通れない。それに、何よりもお客さんかもしれないのであからさまに不審者のような扱いをするわけにもいかない。
男はゆっくりと顔を向け、無言のまま私の顔に視線を落とした。表情はほとんど動かなかったが微かに唇が震えたように見えた。
「あの、何か御用ですか。」
相手の反応が薄かったので再度尋ねてみたが、またしても口に出した言葉がどこにも届かないまま、少しだけ空中を漂ってすぐに溶けた。違う国の人と意外なところで出会ってしまって、言葉が通じなくて困った。様な感じの気まずい空気が二人の間に流れた。
数秒間お互いに無言のまま顔を見ていた。どうも、どこかで見たことがあるような気がする。白いYシャツには作業着のように様々な色のペンキのような物が付着している。ちらほらと白髪が見えるが、髪自体は薄いというほどではない。顔の皺があまり深くないので、それほど年を取っている風でもない。大体、学年主任の小笠原先生と同じくらいか少し下のようにも見える。親戚の人の中に、このくらいの年格好の人はいたような気もするがはっきりしない。母は三姉妹の長女で兄弟はいないはずだ。たしかいとこがいると母から聞いたことがあるような気がするが。
いきなり、上がってもいいかな、と男が言ったのでほぼ反射的に、はいどうぞと答えてしまった。まずかったかなと思ったが、カバンから鍵を取り出しながらちらとうかがうと、服が汚れているのと髪形が少しボサボサだという点以外は目だって不審なところは無く、堂々としているので親戚の人の誰かなのだろうと判断して家に上げた。
(まだ途中。つまり続く)
富士山から、父が帰ってきた。ということが分かるまでに三時間もかかった。
学校から帰ると玄関の前に男の人が立っていた。チャイムを押して誰かが出てくるのを待っているという風でもなく、少しうつむいてぼんやりしている。顔に見覚えが無いので、近所の人ではないような気がした。
「どうかしましたか。」
自分の家に入ろうにも、この人が邪魔になって通れない。それに、何よりもお客さんかもしれないのであからさまに不審者のような扱いをするわけにもいかない。
男はゆっくりと顔を向け、無言のまま私の顔に視線を落とした。表情はほとんど動かなかったが微かに唇が震えたように見えた。
「あの、何か御用ですか。」
相手の反応が薄かったので再度尋ねてみたが、またしても口に出した言葉がどこにも届かないまま、少しだけ空中を漂ってすぐに溶けた。違う国の人と意外なところで出会ってしまって、言葉が通じなくて困った。様な感じの気まずい空気が二人の間に流れた。
数秒間お互いに無言のまま顔を見ていた。どうも、どこかで見たことがあるような気がする。白いYシャツには作業着のように様々な色のペンキのような物が付着している。ちらほらと白髪が見えるが、髪自体は薄いというほどではない。顔の皺があまり深くないので、それほど年を取っている風でもない。大体、学年主任の小笠原先生と同じくらいか少し下のようにも見える。親戚の人の中に、このくらいの年格好の人はいたような気もするがはっきりしない。母は三姉妹の長女で兄弟はいないはずだ。たしかいとこがいると母から聞いたことがあるような気がするが。
いきなり、上がってもいいかな、と男が言ったのでほぼ反射的に、はいどうぞと答えてしまった。まずかったかなと思ったが、カバンから鍵を取り出しながらちらとうかがうと、服が汚れているのと髪形が少しボサボサだという点以外は目だって不審なところは無く、堂々としているので親戚の人の誰かなのだろうと判断して家に上げた。
(まだ途中。つまり続く)
野弧禅について僕が知っていること
2004年11月22日 野弧禅というグループがいます。最近二枚目のアルバムが出たので、ぽつぽつテレビの音楽情報番組等で目にする機会が出てきました。「弾き語りハード」というジャンルを自分達(レコード会社?)で名乗っていて、特徴としては激しい弾き語りでの叫びや早口のような語りのようなものを曲に載せる感じや節回し、青春や絶望を詩にしていること。僕はこのボーカルのピストルさんの詩がどうもいいなと思うわけです。特に最近のシングルにもなった「ぐるぐる」という曲は、近所のコンビニ「デ○リー」に夜中や明け方に行くと有線か何かでかかっていることが多いので、良く耳にします。有り触れたピアノのイントロの後に、かすれた野太い少し投げやりな声が流れ始めると、立ち読みで開いていた雑誌から一気に意識を音楽に移します。いつも聞いていてなんだか言いようの無い切なさというかやりきれなさで胸が一杯になります。
彼らの音楽は、単純にフォークソングといって説明出来るんですが、そこらのロックだパンクだとのたまっている人たちの音楽よりもずっと激しい。そして声、詩が胸に染みます。こと音楽というのは好き嫌いが人それぞれという向きはありますが、この野弧禅は完全に賛否両論だろうなと思います。特に僕の周りにいる人たちは好きじゃないかもな〜と思う午前三時。
彼らの音楽は、単純にフォークソングといって説明出来るんですが、そこらのロックだパンクだとのたまっている人たちの音楽よりもずっと激しい。そして声、詩が胸に染みます。こと音楽というのは好き嫌いが人それぞれという向きはありますが、この野弧禅は完全に賛否両論だろうなと思います。特に僕の周りにいる人たちは好きじゃないかもな〜と思う午前三時。
東京の空
2004年11月15日「智恵子は東京に空が無いといふ、」
という一文で智恵子抄は始まる。
光太郎ではない私は、
「ほんとの空が見たいといふ。」
と言葉が続いても、驚いて空を見上げたりはしない。
冬に片足を突っ込んだ東京は、
肌に寒さを知らせない。
見上げると高層のビルによって
視界に境界が引かれている。
グチャグチャに取り決められたフレームだ。
その何もあってはならないはずのスクリーンには
厚く
厚く
濁りにまかせた雲が咲いている。
どこまでも遠く、北方の奥までも。
私達を縛るのが種々の重力であるように。
見せまいとして、
眠ったふりをしている。
恐らく雲には
覆い隠さずにはおれない
理由があるに違いない。
空はもう見たくない
肉体から遠くにあって
表面に漂う泡のように
微かな苦しみが
私から空を遠ざけている。
風に乗って目に入り込んだ塵程度の煩悶がある。
そして東京には、たしかに空がある。
指先に感じる冷たさと、
少しづつ死に固まっていく身体について考える。
交接をする体を知らずにまた季節が一巡したこと。
勝手に女を愛すること。
気まずい空気が流れる。
視線が交わる。
しかし思いはいつまでも迷子のまま、東京の空に投げ出される。
夜毎、自分の感情が揺れているということ。
東京には空がない。
智恵子がいない東京の空。
という一文で智恵子抄は始まる。
光太郎ではない私は、
「ほんとの空が見たいといふ。」
と言葉が続いても、驚いて空を見上げたりはしない。
冬に片足を突っ込んだ東京は、
肌に寒さを知らせない。
見上げると高層のビルによって
視界に境界が引かれている。
グチャグチャに取り決められたフレームだ。
その何もあってはならないはずのスクリーンには
厚く
厚く
濁りにまかせた雲が咲いている。
どこまでも遠く、北方の奥までも。
私達を縛るのが種々の重力であるように。
見せまいとして、
眠ったふりをしている。
恐らく雲には
覆い隠さずにはおれない
理由があるに違いない。
空はもう見たくない
肉体から遠くにあって
表面に漂う泡のように
微かな苦しみが
私から空を遠ざけている。
風に乗って目に入り込んだ塵程度の煩悶がある。
そして東京には、たしかに空がある。
指先に感じる冷たさと、
少しづつ死に固まっていく身体について考える。
交接をする体を知らずにまた季節が一巡したこと。
勝手に女を愛すること。
気まずい空気が流れる。
視線が交わる。
しかし思いはいつまでも迷子のまま、東京の空に投げ出される。
夜毎、自分の感情が揺れているということ。
東京には空がない。
智恵子がいない東京の空。
遠くの空が
2004年11月12日遠くの空がまるで
圧死したようでまるで
それはそうだとしても
単語で責めるとか
訳の分からないアドバイスを有難う
そんな君は僕より人生経験豊富な24才
彼女を大切にしてくださいね
前の彼女が可愛かったな
とか
僕の隣で回想して浸らないで下さい
正直困りましたよ
遠くの空がまるで
裂けていくようでまるで
晴れている日に
結局午後も学校に行かず
詩を書いている今も
部屋干ししている生乾きの
洗濯物を外に出すべきだろう
しかし手が離せない
だって今詩を書いている
いつもどおり
あまり考えずに
ぱちぱちとキーを叩く
もう紙にはかけなくなってしまった
それにしたって
遠くの空では
まるで遠くの空を知っているような
語り口だけれど
カーテンが閉まっている室内には
さっき焼いた肉の匂いが生温い風に乗って
ふわり
しているので遠くの空なんて
想像でしかないよ
遠くの空なんだ
遠くの空と
俺
何だかさっきから奥歯が痛い
鈍い痛みがあるんです
しばらく歯医者には行ってないからな
遠くの空がまるで
きれいな夕焼けでまるで
茜色しているみたいでまるで
圧死したようでまるで
それはそうだとしても
単語で責めるとか
訳の分からないアドバイスを有難う
そんな君は僕より人生経験豊富な24才
彼女を大切にしてくださいね
前の彼女が可愛かったな
とか
僕の隣で回想して浸らないで下さい
正直困りましたよ
遠くの空がまるで
裂けていくようでまるで
晴れている日に
結局午後も学校に行かず
詩を書いている今も
部屋干ししている生乾きの
洗濯物を外に出すべきだろう
しかし手が離せない
だって今詩を書いている
いつもどおり
あまり考えずに
ぱちぱちとキーを叩く
もう紙にはかけなくなってしまった
それにしたって
遠くの空では
まるで遠くの空を知っているような
語り口だけれど
カーテンが閉まっている室内には
さっき焼いた肉の匂いが生温い風に乗って
ふわり
しているので遠くの空なんて
想像でしかないよ
遠くの空なんだ
遠くの空と
俺
何だかさっきから奥歯が痛い
鈍い痛みがあるんです
しばらく歯医者には行ってないからな
遠くの空がまるで
きれいな夕焼けでまるで
茜色しているみたいでまるで
書を捨てよ、町へ出よう なんて言ったって
2004年11月9日書を捨てて
町へ出ようなんて
沢山読んだ人の言うことだ
僕があまり本を
読んでいない理由は
単純に説明は出来ないような
気がする
好きだし
本
買って読んでいない文庫本が
書棚には何冊もあり
そしてまた
なぜか本屋で気になっては
買ってきて
少し眺め回しては
また棚に突っ込んだり
床に投げている
内容がどうであれ
紙が綴じられている
だけでも
けっこう愛せるような気がする
その内容がどうであれ
本と同じような気持ちで
女をみたら
愛せるのかもしれない
女という存在そのものを
ページを一枚づつめくっていく
そのリズムを愛するように
女の言葉を
一言づつ
時には頷き
適度に相づちを打ちながら
女と話す
女を見つめるように
本をみていたら
悲しいのだった
一瞬だけ
書を捨てよ、町へ出よう
だなんて
そんな
女を捨てるように
本を見捨てたりは
出来ない
なんて言っちゃって
まだ女と付き合ったことも
ないのだった
現在もだから
「だった」というのは
おかしいのだが
女を知らないから
本の中の女を読む
女を知りたいから
女はこうだとか書いてあるものを
読む
好きだし
そういうことが書いてあるのが
でもやっぱり
女、怖い
町へ出るのは良いとしても「書を捨てよ、」
だなんて
書を捨てよ、町へ出よう
だなんて言って格好つけちゃって
なんつって
町へ出ようなんて
沢山読んだ人の言うことだ
僕があまり本を
読んでいない理由は
単純に説明は出来ないような
気がする
好きだし
本
買って読んでいない文庫本が
書棚には何冊もあり
そしてまた
なぜか本屋で気になっては
買ってきて
少し眺め回しては
また棚に突っ込んだり
床に投げている
内容がどうであれ
紙が綴じられている
だけでも
けっこう愛せるような気がする
その内容がどうであれ
本と同じような気持ちで
女をみたら
愛せるのかもしれない
女という存在そのものを
ページを一枚づつめくっていく
そのリズムを愛するように
女の言葉を
一言づつ
時には頷き
適度に相づちを打ちながら
女と話す
女を見つめるように
本をみていたら
悲しいのだった
一瞬だけ
書を捨てよ、町へ出よう
だなんて
そんな
女を捨てるように
本を見捨てたりは
出来ない
なんて言っちゃって
まだ女と付き合ったことも
ないのだった
現在もだから
「だった」というのは
おかしいのだが
女を知らないから
本の中の女を読む
女を知りたいから
女はこうだとか書いてあるものを
読む
好きだし
そういうことが書いてあるのが
でもやっぱり
女、怖い
町へ出るのは良いとしても「書を捨てよ、」
だなんて
書を捨てよ、町へ出よう
だなんて言って格好つけちゃって
なんつって
牛の脂
2004年10月26日とろーりとけるのか
さらりといくのか
僕にはわかんない
焼肉屋になんて
行ったことないし
すき焼きの具なんて
豚バラさ
カレーはチキンだし
ハンバーグは鳥・豚の合い挽き
なんだぜー
いえーい
おー
このままじゃ生きているー
うちに牛の味を味わう事無く
おさらばしてしまいそうだな
上質な脂なんてどんなもんだか
知らないんだ
何だか浮世離れしているみたい
な感じ
どうせ将来フリーターだ
貧乏暇なし
忍法肥満児
とかでさー
何とかならないのかな
劣化した脂肪分で
ぶよぶよしていくんだろ
コンビニ飯ばっかりで
でも今までのは
全部嘘で
牛肉だって年に二、三回は
口にしてるし
まだ学生だから
恐怖感が牛の脂に化けて
出てきたんだろう
と思う
それにしても
四年間で大学を卒業できるのだろうか?
いやしなければならないのだけど
さらりといくのか
僕にはわかんない
焼肉屋になんて
行ったことないし
すき焼きの具なんて
豚バラさ
カレーはチキンだし
ハンバーグは鳥・豚の合い挽き
なんだぜー
いえーい
おー
このままじゃ生きているー
うちに牛の味を味わう事無く
おさらばしてしまいそうだな
上質な脂なんてどんなもんだか
知らないんだ
何だか浮世離れしているみたい
な感じ
どうせ将来フリーターだ
貧乏暇なし
忍法肥満児
とかでさー
何とかならないのかな
劣化した脂肪分で
ぶよぶよしていくんだろ
コンビニ飯ばっかりで
でも今までのは
全部嘘で
牛肉だって年に二、三回は
口にしてるし
まだ学生だから
恐怖感が牛の脂に化けて
出てきたんだろう
と思う
それにしても
四年間で大学を卒業できるのだろうか?
いやしなければならないのだけど
細胞よ、俺に語るべき言葉を持たないのか。
2004年10月17日まだ生きていたい、と細胞が言った。
決して死にはしませんが、と細胞が言った。
細胞は、その役割を終えた順番に交代していく。
そしてそれは、生まれ変わっているということでもある。
俺の寝ている間も、
何気なくため息をつく朝も、
無条件に星がきらめく夜も、
疲れて何も考えたくないときも、
たまたま水道水が美味しく感じるときも、
細胞は動きを止めようとはしない。
俺の中の細胞よ、そのままでいてくれないか。
沈黙したままでいてはくれないか。
眠ったはずのお前が勝手に目を覚ますから、
俺は苦しみながら布団を転げているのだ。
もう朝日が昇るというのに。
お前は俺だと言うだろう。
俺はお前を認めたくないと言うだろう。
お前が悲しいと波立つように泣く夜は、
体中が冷え固まり、
俺は死んでしまった様になる。
何か歌を知らないか、
俺の目からこぼれ落ちるものを慰めるための。
お前を通り過ぎていった後に目覚めるための。
それはただ
俺に聞こえるような大きさで、
お前に聞こえるくらいの静謐さで、
響かなければならない。
薄明るい
夜明けを過ぎた部屋の中で。
決して死にはしませんが、と細胞が言った。
細胞は、その役割を終えた順番に交代していく。
そしてそれは、生まれ変わっているということでもある。
俺の寝ている間も、
何気なくため息をつく朝も、
無条件に星がきらめく夜も、
疲れて何も考えたくないときも、
たまたま水道水が美味しく感じるときも、
細胞は動きを止めようとはしない。
俺の中の細胞よ、そのままでいてくれないか。
沈黙したままでいてはくれないか。
眠ったはずのお前が勝手に目を覚ますから、
俺は苦しみながら布団を転げているのだ。
もう朝日が昇るというのに。
お前は俺だと言うだろう。
俺はお前を認めたくないと言うだろう。
お前が悲しいと波立つように泣く夜は、
体中が冷え固まり、
俺は死んでしまった様になる。
何か歌を知らないか、
俺の目からこぼれ落ちるものを慰めるための。
お前を通り過ぎていった後に目覚めるための。
それはただ
俺に聞こえるような大きさで、
お前に聞こえるくらいの静謐さで、
響かなければならない。
薄明るい
夜明けを過ぎた部屋の中で。
恐竜大絶滅
2004年10月11日 恐竜大絶滅
感傷大破裂
大脳大悦楽
視力大下降
散髪大失敗
大恐慌
楽山落水
家族大虐殺
陰惨大歓迎
ではない
むしろグロテスクなのは嫌
放流大岩魚(イワナ)
釣果大満足
我々、何処へ行こうとしているんでしょうかね
友達が石川亜沙美が好きだといった
人間既腐敗
恐竜大絶滅
すぐ後
追っかけるみたいに
人間大絶滅
という結果
愛燦々
もう散々
目で追う文字すら
グダグダ具合で
感傷大破裂
大脳大悦楽
視力大下降
散髪大失敗
大恐慌
楽山落水
家族大虐殺
陰惨大歓迎
ではない
むしろグロテスクなのは嫌
放流大岩魚(イワナ)
釣果大満足
我々、何処へ行こうとしているんでしょうかね
友達が石川亜沙美が好きだといった
人間既腐敗
恐竜大絶滅
すぐ後
追っかけるみたいに
人間大絶滅
という結果
愛燦々
もう散々
目で追う文字すら
グダグダ具合で
脱・脱力の世界
2004年10月11日 せっかくの三連休だというのに。ああ、やはり時間の無駄遣い。
というのが今回の全体のテーマ。
最近はどうも「脱力の世界」化に磨きがかかっているようで、見るもの聞く物色々なものに脱力してしまうわけだが、実際にどう、脱力しているかというと、上手いこと説明は出来ない。結局本当に脱力しているかというと、そうではなくて、なんだかネガティブな感じなんだけど、怒るほどでもないこと、というものに関して脱力しているだけなの。では。ないかな。と。
じぶんでも自信が無いけど、多分こんな所。
夜中に腹が減った。日付が替わる頃にコンビニでカップ焼きそばを買っていたが、昼飯にしようと思っていたのでためらいがあった。お腹が空いた状態では眠れない体質ダ。ソウダ。そうなの!
昔からそうだったが、最近の自分の不規則な生活のせいで腹の減るタイミングが自分でも良く分からない。
その日は、夕方にカステラをおやつに食べてはいたが、夜はファミレスのドリンクバーでココア二杯、キャラメルマキアート一杯、カルピスっぽい飲み物一杯と飲んだだけ。当然、腹は減っていたがすぐに寝ようと思った。夜中に食べるのは体に悪いかな、太るかなと思ってやめといたのだった。それが間違っていたのだった。一時くらいに寝ようと思って布団に寝転んだが、一向に眠れない。ごろん。またごろん。またごろ。まろん。マロン。まおーん!部屋を暗くして、ごろん、目をつぶっているのになかなか眠れない。携帯電話に手をやる。時間を確かめると三時を過ぎている。眠れはしないが頭の方はぼんやりと、ごろん、している。むっくりと起きて、水でも飲んで空腹を紛らわそうと台所に行く。
と。すると、ガス台の上にある「俺の塩」が視界に入る。というよりは、より積極的にその物体を見る。
見つめる。
顔を上げる。
つまり見ないようにする。
もっと言うと顔を背けたみたいな。
少し考える。
また見る。
もう見ない。
ということにはならない。腹ペコ。でクマ。
腹ペコ熊が最近では、ヌース。ならぬニュースで大騒ぎ。
日本大暴れ。日本大縦断。大銃弾。命中。バッタリ。つまり腹減って大倒れ。はしたないクヌァッ。ジェントリィーな感じの人間さん。二十一歳。おお大人。素晴らしいのかな?好きなときに飯食って不摂生です。おお、大人〜。おっとな〜。自己責任?せめて自分の体について位はってことね。
じゃあどうするか。なるほど、電気ポットはもうしばらく使っていない。すぐにお湯を注いで何分。ということにはならない。はいはい、先生分かりました。伊達に二十一年も生きていません。鍋(小)を洗って火にかける。お湯になる。なるんじゃなくて沸くと言うべきか。
後は、容易な想像で。
私は午前三時にカップ焼きそばを食べ。その後やはりすぐには眠れず、午前五時就寝。午後二時起床。
あれれ?困ったことに、全然「脱・脱力の世界」が成功できていないな〜。結局はまた脱力の世界。なので、脱・失敗ということにしといてくれると。
まあ嬉しいとかは無いんだけど。
というのが今回の全体のテーマ。
最近はどうも「脱力の世界」化に磨きがかかっているようで、見るもの聞く物色々なものに脱力してしまうわけだが、実際にどう、脱力しているかというと、上手いこと説明は出来ない。結局本当に脱力しているかというと、そうではなくて、なんだかネガティブな感じなんだけど、怒るほどでもないこと、というものに関して脱力しているだけなの。では。ないかな。と。
じぶんでも自信が無いけど、多分こんな所。
夜中に腹が減った。日付が替わる頃にコンビニでカップ焼きそばを買っていたが、昼飯にしようと思っていたのでためらいがあった。お腹が空いた状態では眠れない体質ダ。ソウダ。そうなの!
昔からそうだったが、最近の自分の不規則な生活のせいで腹の減るタイミングが自分でも良く分からない。
その日は、夕方にカステラをおやつに食べてはいたが、夜はファミレスのドリンクバーでココア二杯、キャラメルマキアート一杯、カルピスっぽい飲み物一杯と飲んだだけ。当然、腹は減っていたがすぐに寝ようと思った。夜中に食べるのは体に悪いかな、太るかなと思ってやめといたのだった。それが間違っていたのだった。一時くらいに寝ようと思って布団に寝転んだが、一向に眠れない。ごろん。またごろん。またごろ。まろん。マロン。まおーん!部屋を暗くして、ごろん、目をつぶっているのになかなか眠れない。携帯電話に手をやる。時間を確かめると三時を過ぎている。眠れはしないが頭の方はぼんやりと、ごろん、している。むっくりと起きて、水でも飲んで空腹を紛らわそうと台所に行く。
と。すると、ガス台の上にある「俺の塩」が視界に入る。というよりは、より積極的にその物体を見る。
見つめる。
顔を上げる。
つまり見ないようにする。
もっと言うと顔を背けたみたいな。
少し考える。
また見る。
もう見ない。
ということにはならない。腹ペコ。でクマ。
腹ペコ熊が最近では、ヌース。ならぬニュースで大騒ぎ。
日本大暴れ。日本大縦断。大銃弾。命中。バッタリ。つまり腹減って大倒れ。はしたないクヌァッ。ジェントリィーな感じの人間さん。二十一歳。おお大人。素晴らしいのかな?好きなときに飯食って不摂生です。おお、大人〜。おっとな〜。自己責任?せめて自分の体について位はってことね。
じゃあどうするか。なるほど、電気ポットはもうしばらく使っていない。すぐにお湯を注いで何分。ということにはならない。はいはい、先生分かりました。伊達に二十一年も生きていません。鍋(小)を洗って火にかける。お湯になる。なるんじゃなくて沸くと言うべきか。
後は、容易な想像で。
私は午前三時にカップ焼きそばを食べ。その後やはりすぐには眠れず、午前五時就寝。午後二時起床。
あれれ?困ったことに、全然「脱・脱力の世界」が成功できていないな〜。結局はまた脱力の世界。なので、脱・失敗ということにしといてくれると。
まあ嬉しいとかは無いんだけど。
脱力の世界2
2004年10月6日 学校の帰り道にスーパーがあって、多分そのせいで僕の食費は他の人と比べてかなり高いほうだ。つまり帰りがてら、ふらりと入っちゃって、何やかやと物色すること一時間超。でなんか色々と買っちゃって。納豆、バナナ、牛乳、野菜ジュース、卵、が基本の買い物リスト。そして、好物のカステラを今回は買ってしまった。しかも黒糖カステラ。美味いかどうかもわかんない。こんな感じで浪費が繰り返されているんですね。そうなんです。計画性無いんです。ノープラン人生。
でまあ、牛乳コーナー辺りをうろうろしていたら、友達に遭遇。で立ち話をしばらく。彼女は夏休み中にアメリカの語学学校に通っていたらしく、まだ時差ぼけでつらいと。もう三日も時差ぼけだと。でも明後日からバイトだと。へーそうなんだ。ふむふむと、頷きながら話しを聞く。でも語学学校は授業料高いでしょう、と聞くと、うん高いけど彼がお金を出してくれた。とのこと。なるほどね、彼女の彼はアメリカ人。彼の部屋に住んで、語学学校に通う毎日で楽しかったとですか。よかねよかね。相づち打っていると、その彼22歳の年収が、その彼の父親を抜いたと。日本円で言うところの、年収700万ですって。理工系の彼は、軍事産業のレーザー開発会社でプログラミングをしているが、来年には大学院に戻ると。暇で面白くも無いが、適当にやっていても昇給しちゃったと。
それでしばらくすると、また別の女性がやってきた。彼女も夏休み中に一週間ロス(アメリカのロサンぜルス)に行ってきたと。空港近くのホテルだったけど、黒人が一杯いて怖かったと。バスに乗りながらガタガタ震えていたと。なるほどね。そしたら来年一年間休学してペルー大学に留学すると。
皆、色々なんだな〜。
そっかそっか〜。といって俺、先にその場を離れる。ばいばーい。なんて手を振っちゃって。もう、何だかな〜。
ああ、あ。あ〜あああああ。もう。俺この先どうしたらいいのですか。ふむふむ。ああ、なるほど。そうですよね。大学にちゃんといって単位を取れって?ごもっともです。
ふはーあ。こんな俺の日常。脱力の世界。
でまあ、牛乳コーナー辺りをうろうろしていたら、友達に遭遇。で立ち話をしばらく。彼女は夏休み中にアメリカの語学学校に通っていたらしく、まだ時差ぼけでつらいと。もう三日も時差ぼけだと。でも明後日からバイトだと。へーそうなんだ。ふむふむと、頷きながら話しを聞く。でも語学学校は授業料高いでしょう、と聞くと、うん高いけど彼がお金を出してくれた。とのこと。なるほどね、彼女の彼はアメリカ人。彼の部屋に住んで、語学学校に通う毎日で楽しかったとですか。よかねよかね。相づち打っていると、その彼22歳の年収が、その彼の父親を抜いたと。日本円で言うところの、年収700万ですって。理工系の彼は、軍事産業のレーザー開発会社でプログラミングをしているが、来年には大学院に戻ると。暇で面白くも無いが、適当にやっていても昇給しちゃったと。
それでしばらくすると、また別の女性がやってきた。彼女も夏休み中に一週間ロス(アメリカのロサンぜルス)に行ってきたと。空港近くのホテルだったけど、黒人が一杯いて怖かったと。バスに乗りながらガタガタ震えていたと。なるほどね。そしたら来年一年間休学してペルー大学に留学すると。
皆、色々なんだな〜。
そっかそっか〜。といって俺、先にその場を離れる。ばいばーい。なんて手を振っちゃって。もう、何だかな〜。
ああ、あ。あ〜あああああ。もう。俺この先どうしたらいいのですか。ふむふむ。ああ、なるほど。そうですよね。大学にちゃんといって単位を取れって?ごもっともです。
ふはーあ。こんな俺の日常。脱力の世界。
脱力の世界1
2004年10月6日 火曜日に提出だったレポートを出しそびれた。というか、未提出扱いなのできっと単位(通年で4単位)を落とした。というのも、その日の授業時間中に出せばいいやと思いながら、結局なかなか書けなくて授業の終了時間過ぎてから、渡そうと思って教室に行ってみたらやはりもう先生はいない。ので、ゼミ室に行って何とかお願いしようと思って行ったが、行き違いになったのかもう先生帰宅した模様。である。
仕方が無い。もう遅れてしまったのだ。自分の危機感の無さが悪いわけで、尚且ついつもレポートなどの提出物をギリギリにならないと書こうとしない俺が。ああ。やっぱり悪いんだろうな。悪い悪い言ってるが、結局改善出来ないトイウコトハ、どこかに
「ま、いっか。たしかに理由なんて無い。無いけど、ore悪くは無いよネ!そうだ、俺にはきっと何か別の力があって、その力を出すときのために温存しているのだ。わーっ、はっははァ〜」
完全にもう、脱力の世界。そんな戯言を言っているようじゃ、この先お先真っ暗だわね。まだしばらくは生きなきゃならないっていうのにね。
ううぁ(脱力)
う〜うん(否定の意。K池氏仕様)
というだめっぷりを見せつつも、たしか雑誌「ユリイカ」かなんかで、西尾維新とかいう名前の作家の特集が組まれていて、先輩のM本さんが好きだったんだっけ?でも俺読んだこと無いな〜。どんな人なのよ。作品の内容は?と思いながらもぺらぺらと流し読む。でなんで西尾維新の話が出たかというと、それも読んでる人しか多分分からない「戯言シリーズ」っていうの?それのことを思い出しただけで、別に西尾さんがどうということではないのです。少し上の方で「戯言」っていう言葉を使ってるからってだけで。だから名前出して御免なさい、M本さん。今度帰ってきたら飯でも食いましょう。免許取ったら写真見せてください。
その日は、単位を落として少し悲しかったので、自業自得ではあるけれど、やっぱり少しは遣る瀬無い感じになる。電話でM−Beさんを夕飯に誘う。最近はあまり一緒に飯を食うことが無いので、ふいに同じテーブルで食事したくなる。(中略)
坂を下りて一人で「川藤」に行く。下水道の工事に合わせて改築した川藤は、火曜から水曜までの二日間、新装開店セールとしてうな丼600円だったのだ。もう行かずにこの夜の体の奥底からジワジワ上り詰める猛りをどうせよというのか。僕は鰻の蒲焼が大好きだ。つまりうな重も、うな丼も大好物である。る。で普段は、900円以上もするのだから、まあ、このサービスは安いよね。という思いで、暖簾をくぐると以前よりも広くなった店内は、家族連れから学生まで人だらけ。テーブルは全て埋まっていた。カウンターでいいから空けてくれないかなと思って少し待っていると、いつも良く言えば気風の良い、悪く言えば少し乱雑な喋り方のおばさんから、「ゴメンネ。もうお客さんで一杯だから」の声。仕方が無いから帰ろうとする俺の名前を呼ぶ声。幸運なことに知り合いがいた。関西地方から来た二人のK。そして彼らに相席させてもらって、なんとかうな丼を食べられた。ありがとう。でも俺が微妙な場所に座ったもんだから、隣のテーブルで慎ましやかに定食を食べていた三人の家族っぽい人たちは、食べ終わるとさっさと帰ってしまった。何だか御免なさい。たしかにこんな危ない髪形してるのにテンションが高い、もさ男(もっさりした、以下略)がテーブルの横でなんかもぞもぞしてたら、せっかくのおいしい晩ご飯が台無しですよね。まあいいよ。どうせもう会うことも無かろう。鰻は少しぬるかったが、ご飯が何故か美味かった。いつもは、柔らかすぎる米なのにね。
と、まあ、そうこうしてるうちに水曜日になって午前中に目を覚ましていた俺は、行こうと思えば遅刻ではあるがまあ、先生も渋々許してくれるんじゃないの、な感じで授業に行けるってのに。なんか行きたくなくなって、さぼり。ああ駄目。そして男。駄目で男。という悲しみを背負って立つ。二十一歳。
そんな脱力の世界。完全にもう。
仕方が無い。もう遅れてしまったのだ。自分の危機感の無さが悪いわけで、尚且ついつもレポートなどの提出物をギリギリにならないと書こうとしない俺が。ああ。やっぱり悪いんだろうな。悪い悪い言ってるが、結局改善出来ないトイウコトハ、どこかに
「ま、いっか。たしかに理由なんて無い。無いけど、ore悪くは無いよネ!そうだ、俺にはきっと何か別の力があって、その力を出すときのために温存しているのだ。わーっ、はっははァ〜」
完全にもう、脱力の世界。そんな戯言を言っているようじゃ、この先お先真っ暗だわね。まだしばらくは生きなきゃならないっていうのにね。
ううぁ(脱力)
う〜うん(否定の意。K池氏仕様)
というだめっぷりを見せつつも、たしか雑誌「ユリイカ」かなんかで、西尾維新とかいう名前の作家の特集が組まれていて、先輩のM本さんが好きだったんだっけ?でも俺読んだこと無いな〜。どんな人なのよ。作品の内容は?と思いながらもぺらぺらと流し読む。でなんで西尾維新の話が出たかというと、それも読んでる人しか多分分からない「戯言シリーズ」っていうの?それのことを思い出しただけで、別に西尾さんがどうということではないのです。少し上の方で「戯言」っていう言葉を使ってるからってだけで。だから名前出して御免なさい、M本さん。今度帰ってきたら飯でも食いましょう。免許取ったら写真見せてください。
その日は、単位を落として少し悲しかったので、自業自得ではあるけれど、やっぱり少しは遣る瀬無い感じになる。電話でM−Beさんを夕飯に誘う。最近はあまり一緒に飯を食うことが無いので、ふいに同じテーブルで食事したくなる。(中略)
坂を下りて一人で「川藤」に行く。下水道の工事に合わせて改築した川藤は、火曜から水曜までの二日間、新装開店セールとしてうな丼600円だったのだ。もう行かずにこの夜の体の奥底からジワジワ上り詰める猛りをどうせよというのか。僕は鰻の蒲焼が大好きだ。つまりうな重も、うな丼も大好物である。る。で普段は、900円以上もするのだから、まあ、このサービスは安いよね。という思いで、暖簾をくぐると以前よりも広くなった店内は、家族連れから学生まで人だらけ。テーブルは全て埋まっていた。カウンターでいいから空けてくれないかなと思って少し待っていると、いつも良く言えば気風の良い、悪く言えば少し乱雑な喋り方のおばさんから、「ゴメンネ。もうお客さんで一杯だから」の声。仕方が無いから帰ろうとする俺の名前を呼ぶ声。幸運なことに知り合いがいた。関西地方から来た二人のK。そして彼らに相席させてもらって、なんとかうな丼を食べられた。ありがとう。でも俺が微妙な場所に座ったもんだから、隣のテーブルで慎ましやかに定食を食べていた三人の家族っぽい人たちは、食べ終わるとさっさと帰ってしまった。何だか御免なさい。たしかにこんな危ない髪形してるのにテンションが高い、もさ男(もっさりした、以下略)がテーブルの横でなんかもぞもぞしてたら、せっかくのおいしい晩ご飯が台無しですよね。まあいいよ。どうせもう会うことも無かろう。鰻は少しぬるかったが、ご飯が何故か美味かった。いつもは、柔らかすぎる米なのにね。
と、まあ、そうこうしてるうちに水曜日になって午前中に目を覚ましていた俺は、行こうと思えば遅刻ではあるがまあ、先生も渋々許してくれるんじゃないの、な感じで授業に行けるってのに。なんか行きたくなくなって、さぼり。ああ駄目。そして男。駄目で男。という悲しみを背負って立つ。二十一歳。
そんな脱力の世界。完全にもう。
それにしても、純喫茶(途中)
2004年10月3日純喫茶と名乗る喫茶店を見た。歩いてその店の前を通り過ぎただけなので、外観だけをサーっと見ただけだ。名物はウィンナー珈琲。らしい。普通はウィンナ・コーヒーと言うはずだが。
日は回転するように赤くなっていく
2004年9月23日ぶつけられた
やっちまった
どうしたも南の方から
やってきて夜
さざ波やら
音 爆発しながら
岩に砕け
風流 な風
先だってお師匠さんから言われたことを
思い出そうとして
ディガラ ン タ ン バラゾレに熱せられた鉄の塊
俺の額の上 あと数センチのところまで寄ってきて
脳炎焼
ただれ
ただれ
この世の
石の
身重の姉を背負って
俺の大事な意志が
ただれ
た誰
石の
何の?
意志なの?
消えてった
ハードボイルドな映画じゃ
ないみたいに
まるで記憶の中の
はくちが踊ってるように
さざれ
石の
、
降っても晴れても
2004年9月10日 コンビニで買った透明なビニル感丸出しの傘。
それが400円もしたので驚いた。生まれて初めてコンビニでかさかった。
ぽつりぽつ、と降っているので傘を持って外に出た。近くのスーパーで買い物しようとてくてくと。
さて、自動ドアの手前に置いてある傘置き場。ぎっしりと傘詰まっている。俺のじゃない傘。挿した。手を離した。店内に入ろうとした。
その時、ふっと、ある考えが頭をよぎる。これ安そうに見える傘だ。そして実際に安い。(値段と釣り合ってない気もするが)いかにも主張の無い、別の見方をすれば極めて気軽に持っていかれそうな傘。振り返ると雨はまだ本降りではない。傘を持たずに歩いている人が雨宿りに軒に来て、しばらく待ったがなかなか止みそうに無い。すぐ近く、手を伸ばせば届くほどのところに傘置きがある。たくさんあるな。お、ビニル傘じゃん。どうせどっかからぱくって来たやつだろ。雨降ってるしな。いただきます、さようなら。
盗まれる!
俺は今のところ生涯に一度も傘を盗んでやしないのに。なんてこった。まてよ、傘泥棒のベテランは、降りそうになった時点でスッと店の入り口に近づき、この間忘れてったんです〜。だから自分のですよ。盗んでやしませんよう。といった表情で悪びれもせず持ってくに違いない。
ああ。なんだろう。この世界は。理不尽だ。やっぱり生きていくっていうのはこんなに残酷なことなのか。
買い物が長引いて、外に出ると、傘置き場にはビニル傘があった。もう雨は止んでいた。この傘を持って出掛けるたびに、こんなに妄想を膨らませて心配しなければならないのか。湿った匂いのする夜をぶらぶらと帰った。
それが400円もしたので驚いた。生まれて初めてコンビニでかさかった。
ぽつりぽつ、と降っているので傘を持って外に出た。近くのスーパーで買い物しようとてくてくと。
さて、自動ドアの手前に置いてある傘置き場。ぎっしりと傘詰まっている。俺のじゃない傘。挿した。手を離した。店内に入ろうとした。
その時、ふっと、ある考えが頭をよぎる。これ安そうに見える傘だ。そして実際に安い。(値段と釣り合ってない気もするが)いかにも主張の無い、別の見方をすれば極めて気軽に持っていかれそうな傘。振り返ると雨はまだ本降りではない。傘を持たずに歩いている人が雨宿りに軒に来て、しばらく待ったがなかなか止みそうに無い。すぐ近く、手を伸ばせば届くほどのところに傘置きがある。たくさんあるな。お、ビニル傘じゃん。どうせどっかからぱくって来たやつだろ。雨降ってるしな。いただきます、さようなら。
盗まれる!
俺は今のところ生涯に一度も傘を盗んでやしないのに。なんてこった。まてよ、傘泥棒のベテランは、降りそうになった時点でスッと店の入り口に近づき、この間忘れてったんです〜。だから自分のですよ。盗んでやしませんよう。といった表情で悪びれもせず持ってくに違いない。
ああ。なんだろう。この世界は。理不尽だ。やっぱり生きていくっていうのはこんなに残酷なことなのか。
買い物が長引いて、外に出ると、傘置き場にはビニル傘があった。もう雨は止んでいた。この傘を持って出掛けるたびに、こんなに妄想を膨らませて心配しなければならないのか。湿った匂いのする夜をぶらぶらと帰った。
深夜のコンビニでは
2004年9月3日コンビニのカップラーメン陳列棚の
下の段の隅のほうの奥から
虫の音。
鈴虫だろうか
深夜のコンビニの
買う気も無く立ち読みをして
何となく時間を潰している
若い男が一人と
早朝までの時間を毎日のように
レジに立つアルバイト店員。
ということが分かるという事は
僕もよく用事も無いのに
てくてくと十分ばかり歩いては
この店にやってきて
立ち読みをしているということだ。
つまりあの立ち読みをしている若い男
は
僕でもある
ということだ。
誰かが見れば僕だって
よくこんな時間に
やるよな
暇なんだろな
彼女いなさそう
というような
感想というか判断を下される
のだろうよ
一人で物音を立てないようにして
静かに
雑誌やら月刊・週刊漫画
たまにはエロ本もチラリと目を通し
何も買わないで店を出るのは気が引けるので
冷蔵庫にあっても困らないような
野菜ジュースだとか牛乳を買って
帰る。
でまあ明日の朝に飲もう
と決めていたのに
夜道を歩きながら
ちゅうちゅうとストローで吸ってしまう。
空きパックはちゃんと家まで持ち帰る。
そういえば
さっき立ち読みしていた
若い男
何にも買わないで出て行った。
ぽつんと照らす外灯の下を
通り過ぎたあたりで少し羨ましくなった。
下の段の隅のほうの奥から
虫の音。
鈴虫だろうか
深夜のコンビニの
買う気も無く立ち読みをして
何となく時間を潰している
若い男が一人と
早朝までの時間を毎日のように
レジに立つアルバイト店員。
ということが分かるという事は
僕もよく用事も無いのに
てくてくと十分ばかり歩いては
この店にやってきて
立ち読みをしているということだ。
つまりあの立ち読みをしている若い男
は
僕でもある
ということだ。
誰かが見れば僕だって
よくこんな時間に
やるよな
暇なんだろな
彼女いなさそう
というような
感想というか判断を下される
のだろうよ
一人で物音を立てないようにして
静かに
雑誌やら月刊・週刊漫画
たまにはエロ本もチラリと目を通し
何も買わないで店を出るのは気が引けるので
冷蔵庫にあっても困らないような
野菜ジュースだとか牛乳を買って
帰る。
でまあ明日の朝に飲もう
と決めていたのに
夜道を歩きながら
ちゅうちゅうとストローで吸ってしまう。
空きパックはちゃんと家まで持ち帰る。
そういえば
さっき立ち読みしていた
若い男
何にも買わないで出て行った。
ぽつんと照らす外灯の下を
通り過ぎたあたりで少し羨ましくなった。
沈黙を
2004年9月1日僕は黙り込む
黙って音の暴力をやり過ごそうと
目をつぶって
奥歯を噛みしめて
光の無い中の赤い色の中を
眼球はすべるように
意識とは別にうごめき
滑り落ちるように
僕は黙り込む
耳を澄まして
君の沈黙を聞こうと
黙り込んで
魂のゆらめきすらも
息を止めるように
沈黙でしかないものを
音ですらないものを
沈黙という音を
聞くということを
やはり、何処彼処に
音はあって
出されたのだから仕方が無い
といって
という誤魔化しかたによって
こちらとしては聞こえないふりでもして
やり過ごすしかない
沈黙を
喧騒の夜は朝まで続き
鬱屈とした目覚め
午後三時に立ち尽くす
毛布にくるまったまま
シーツの湿気を感じたまま
寝惚けたままの意識が
立ち上がって
夕方は静寂
虫の音と鳥の声
家路に向かう小学生
それらと交差しながら川に沿って歩く
望んでもいないのに
いつだって音が雪崩れこんで
僕の頭は底の方で
痺れを感じている
橋を渡っていて
向こうから歩いてきた少女の
女の香りに驚き
頭を上げる
いまたしかに
一瞬だけ目が合ったとき
君の沈黙が音もたてずに叫んでいた
黙って音の暴力をやり過ごそうと
目をつぶって
奥歯を噛みしめて
光の無い中の赤い色の中を
眼球はすべるように
意識とは別にうごめき
滑り落ちるように
僕は黙り込む
耳を澄まして
君の沈黙を聞こうと
黙り込んで
魂のゆらめきすらも
息を止めるように
沈黙でしかないものを
音ですらないものを
沈黙という音を
聞くということを
やはり、何処彼処に
音はあって
出されたのだから仕方が無い
といって
という誤魔化しかたによって
こちらとしては聞こえないふりでもして
やり過ごすしかない
沈黙を
喧騒の夜は朝まで続き
鬱屈とした目覚め
午後三時に立ち尽くす
毛布にくるまったまま
シーツの湿気を感じたまま
寝惚けたままの意識が
立ち上がって
夕方は静寂
虫の音と鳥の声
家路に向かう小学生
それらと交差しながら川に沿って歩く
望んでもいないのに
いつだって音が雪崩れこんで
僕の頭は底の方で
痺れを感じている
橋を渡っていて
向こうから歩いてきた少女の
女の香りに驚き
頭を上げる
いまたしかに
一瞬だけ目が合ったとき
君の沈黙が音もたてずに叫んでいた