嵐のような昼において

ヒルに向かい

蛭から吸われた足は

血の跡をつけて

ただひるまず

何も考えず

進み

立ち止まり

ちぃは止まらず

道端の血の池の液を

飲むことを考えれば

疫なるやもしれず

益なし

不遇の老婆其処に座っており

無視することかなわず

殴りつけ

地に伏す様を見るに付け

ああ、こんな聖人は素から臥していたのだろうと己を

納得した

そのつかの間に

目の前、燦然と三千世界の

光のやみに蔵枯れたまま

真実等、これ何処にも存在せぬぬなだあ

と説く

徳のあるらしき説法し

説法師ガイ鍛えたところで

息絶えたらしき御霊も口から出ずして何処へ行く

ふと振り返らば

口から見ている目玉の数百は下らん者どもの

好奇の眼差しに

負けを認めた

旗を地につっき刺し

溢れ出した溶鉄に溶かされ果てる

あと、あるのは悲鳴が一つ

ここには血は無い

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