緊縛

2004年5月24日
僕の体は無力感に裏付けられていて
それ以外の何かに
突き動かされたり
支配されるものではない

あまりにも自由すぎるので
誰かが僕を規定するべきだ

あまりに僕の眼が声を発さないので
人々は気づかないだろう
僕の喜びには

罵詈雑言を浴びせかけ
優位に立ち
全てを支配した気になり
悦に入って快感に打ち震えている奴らの顔色を
伺う振りをするという演技
手綱を掴んでいるという興奮

もっときつく締めよ
息を散らすほどに
もっと力を込めろ
皮膚が腫れ上がり
朱が滴り落ちるまで

魂の最期まで
責められ続ける肉塊

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