二十一
2004年6月2日・山頭火のマネして山に分け入る 道に迷った
・うなだれて視線を落とす 木漏れ日のまるいことを知る
・昼前のベンチにトンボ一匹 そっと立つと飛んで行ってしまった
・ふまれるほどに強くなる草 ふまれる前に逃げ出す俺
・ふと自分のことを真剣に考えそうになったが怖くなってやめた
・サンダルにアリ一匹よじ登る 手で払う すぐに見えなくなった
・焼けたタイルの上をアリがうろついている 巣は見えぬ
・枯れ木も山の賑わい 一本の折れた枯れ木につまずく
・樹を見上げる 首を痛める ムチウチか?そういえばあのときも
・顔見知り程度の人と横断歩道を挟んで笑顔で手を振り合う 青になる 互いに知らん顔ですれ違う
(・さるさるさるサルさるさる朝るるるるるああ サルなんだね)
・曲がりくねった道できびしい
・陽射しに顔が歪む 下から放たれる熱 コンクリートジャングルを歩いている
・これは詩なのかそれとも でもまあとりあえず書いとこう
・木々がざわめく 知らせずとも良い もう既に分かっていた
・その恋は きっと道ならぬだろう
・固いベンチで書き続けていた 手を止め体を伸ばす 少し疲れた
・のびをする 雲が流れる ビルディング越しの空はどこか悲しい
・生垣の中から大学猫 しっぽの切れた黒いやつ一べつして優雅に去りぬ 見下された気がした
・人の喜ぶ姿を見ても素直に喜べぬ 五月半ばの空がかすんでいる
・曇ればよい俺を残して 日の流れを見送る
・今日も明け方の鳥の声で寝入る
・うなだれて視線を落とす 木漏れ日のまるいことを知る
・昼前のベンチにトンボ一匹 そっと立つと飛んで行ってしまった
・ふまれるほどに強くなる草 ふまれる前に逃げ出す俺
・ふと自分のことを真剣に考えそうになったが怖くなってやめた
・サンダルにアリ一匹よじ登る 手で払う すぐに見えなくなった
・焼けたタイルの上をアリがうろついている 巣は見えぬ
・枯れ木も山の賑わい 一本の折れた枯れ木につまずく
・樹を見上げる 首を痛める ムチウチか?そういえばあのときも
・顔見知り程度の人と横断歩道を挟んで笑顔で手を振り合う 青になる 互いに知らん顔ですれ違う
(・さるさるさるサルさるさる朝るるるるるああ サルなんだね)
・曲がりくねった道できびしい
・陽射しに顔が歪む 下から放たれる熱 コンクリートジャングルを歩いている
・これは詩なのかそれとも でもまあとりあえず書いとこう
・木々がざわめく 知らせずとも良い もう既に分かっていた
・その恋は きっと道ならぬだろう
・固いベンチで書き続けていた 手を止め体を伸ばす 少し疲れた
・のびをする 雲が流れる ビルディング越しの空はどこか悲しい
・生垣の中から大学猫 しっぽの切れた黒いやつ一べつして優雅に去りぬ 見下された気がした
・人の喜ぶ姿を見ても素直に喜べぬ 五月半ばの空がかすんでいる
・曇ればよい俺を残して 日の流れを見送る
・今日も明け方の鳥の声で寝入る
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