水に流す

2004年6月12日
私はたまに水を持ち運ぶ
それはほっそりと銀に光る水筒
1リットルペットボトルの天然水
自分のアパートの水道水を
そのまま詰めたり 煮沸してからだったり

起きがけに水を飲むと胃袋のことを思い出す
昨晩の深酒を
泣きながら受け入れたのかもしれないと
ぼんやりと
腹をさすりながら

水を茶碗で2杯飲み外にでかける
私の体は茶碗2杯分の水を運んでいる
少しの間 
水の一部として

どこからか流されてきた水が私になり
後に知らない誰かに見送るやさしさの想像に
身悶えながら
知らないどうしが繋がっていくような
かすかな感じで

途中
コンビニのトイレで
さよならをした

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