砂漠の人々

2004年7月26日
砂漠の真ん中の停留所で
着物姿の女
大きな傘を差して
路線バスを待っており

いつもまちまちの運行が
運良く定時に滑り込む

砂を掻き分けながらバス停に向かう
落ち着いた灰色スーツの紳士

粋な女将さん入り口に吸い込まれて
戸が閉まりバスは出発

砂嵐で視界が狭くなり
バス見えなくなった頃になって紳士が到着

待合所のベンチに忘れられた
風呂敷に包まれた手土産と
紳士が座って待っている

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