朝焼けの空を

2004年8月5日
 毎日とは言わないけれど
 朝焼けの空の中を散歩しているとき
 僕はよく
 君のことを考えている

 寝不足の僕の目には
 朝の光はあまりにまぶしい
 
 目玉の奥から足の先までチカチカしていて痛いので
 ほろりこぼれず、にじんだ涙が
 ぎりぎりアウトをものともせずに
 走り抜けていく(今閉じられたばかりの鉄柵を、なんとか飛び越えて)

 
 君は知らないだろう
 朝焼けの空は飛べるってことを

  朝になりたての空

 頭上の大気が
 あくびをしながら目を覚ます頃
 布団の中で、君は寝返りをうっている
 
 そんなことを思いながら
 
 カーテンを閉める(君は寝返りをうつ)
 
 光を外に帰す (君は額にしわをよせ)
 
 眠りの中に入ろうと、横たわる(口の中で言葉になる前の音が反響している)

 
 今日も僕は、朝焼けの空を散歩している
 君がまだ、深くシーツに沈んでいるころに

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